新しい学童野球のために

平成30年間で学童野球は大きく変わりました。そして日々進化しています。
子供たちには大きな未来があり、多くの可能性を秘めています。そのため子供たちを預かる指導者には、常に学びが必要です。 このページは指導者や父母、選手に役立つ、基本的な考え方や情報をまとめてみました。

指導者はコーチと呼ばれます。コーチ(Coach)とは、選手がなりたいと思っているところに導いてくれる人の意味です。教える役割の人はティーチャー(Teacher)ですね。 つまりコーチはティーチャー以上の役割があるということになります。
縁あって小学生ではじめた野球を、中学生、高校生とレベルアップ。日本のプロ野球選手、メジャーリーグ選手として、また、よき社会人として生涯スポーツとして楽しんでほしいものです。

 スポーツマンシップとフェアプレー、そしてグッド・ルーザー


スポーツマンシップ

学童野球を通じてスポーツマンシップを身につけてほしいです。そこには大人になってからも「より良く生きるため」、「よりかっこよく生きる」ために必要な要素が詰まっています。 スポーツマンシップとはGood Gameを実現するための心構え。そこには3つキーワードがあります。
・尊重:相手、仲間、ルール、審判に対する尊重
・勇気:責任を持って決断する勇気
・覚悟:勝利をめざし、自ら全力を尽くして愉しむ覚悟
スポーツとは、運動(身体活動)+ゲーム(ルール+競争+遊び)=Good Gameをめざしてプレーする身体活動です。 そしてスポーツマンとは、スポーツとスポーツマンシップを理解するGood Fellowです。
詳しくは、日本スポーツマンシップ協会のホームページをご覧ください。

フェアプレイ

フェアプレイには、「行動としてのフェアプレイ」と「フェアプレイ精神」の2つがあります。2つのフェアプレイは、スポーツを真に楽しむ上で欠かせないものです。
・行動としてのフェアプレイ
ルールを守る
審判や対戦相手を尊重する
全力をつくす
勝ってもおごらず、負けてもふてくされない
・フェアプレイ精神
スポーツに限らず日常生活の中でも、自分の考えや行動が良いことか悪いことかを自分の意志で決められること。自分自身に問いかけたときに、恥ずかしくない判断ができる心です。
・フェアプレイ7か条
1.約束を守ろう
2.感謝しよう
3.全力をつくそう
4.挑戦しよう
5.仲間を信じよう
6.思いやりを持とう
7.楽しもう
日本スポーツ協会のホームページには、小学生にもわかりやすい説明があります
日本スポーツ協会 こどもだってフェアプレイ

グッド・ルーザー

野球の試合をすると当然、勝者と敗者になってしまいます。
負けても下を向かず、次に向かって堂々と前を向いて行動するグッド・ルーザーという考えが重要です。学童野球を通じてそんな強い心を身につけてほしいものです。

野球規則(ルールブック)では、試合の目的に「各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。」とあります。 学童野球もスポーツの一つです。単に試合に勝つだけでなく、子供たちの将来のためにスポーツマンシップ、フェアプレーそしてグッドルーザーを実践してほしいです。

 指導者は常に勉強を

全軟連(JSBB) は学童野球の指導者に、日本スポーツ協会の公認スポーツ指導者資格取得など、公認指導者制度を設けています。
全軟連 指導者・指導者を目指す方へ 指導者を目指す方を参照してください。

全日本野球協会主催の野球指導者盟・医療者・科学者などが交流・研鑽する場、資格認定にもつながります。一度は受講することをお勧めします。
ベースボールコーチングクリニック・野球指導者講習会

神奈川から野球をする子供たちの未来を考える。「野球界の危機」を共有し、みんなで考える場所としてスタート。
神奈川学童野球指導者セミナー

コーチングをゼロから解説。学童野球からビジネスマンにも応用可能。早稲田実業学校で甲子園ベスト8、早稲田大学主将、熊谷組野球部監督からの経験を、 百人百色に対してのコミュニケーションスキルに結びつける。
清水隆一コーチングセミナー

スポーツメンタルコーチング、「世界中の人々がスポーツを通じて、お互いにリスペクトしあえる関係を築き、個性を発揮しながら貢献しあえる世の中を創る。
無料でダウンロードできる「スポーツメンタルコーチング小冊子」は、指導者必見。湘洋中学校、藤沢市西高校OB。
一般社団法人 フィールド・フロー

スポーツ心理学で勝つ。攻めの思考を維持し続けるには。野球を通じて「自分だけの教科書を作る」。スポーツの価値から心の習慣、ライフスキルを身につける。
株式会社Tsutomu FUSE

弁護士の立場からスポーツを推進。優れたチーム・選手を育てるための指導・安全を確保して選手に考えさせる力を。
弁護士 望月浩一郎 WebSite
ジュニアスポーツの育成と安全・安心フォーラム 講演集(PDF)  暴力に頼らない指導をめざして

 投球障害の予防

軟式学童野球の投手は1試合70球に投球制限されています。小学生の、あの小さく未成熟な身体から100キロを超すボールを投げるので、 身体には大人が想像する以上の負荷がかかり、肩や肘に障害が発生する可能性があります。
投球障害予防には球数管理以外に投球強度フォームのほかに、コンディション個人差があります。
投球フォームは解剖学的に正しい投球動作が、パフォーマンがよく障害予防効果的です。

解剖学的に正しいフォームで参考とすべきピッチャーは、元広島東洋カープの黒田博樹選手、元ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ選手、 12球団から勝ち星を挙げた 野村 収さんです。三人とも長い選手生活で活躍されました。 ぜひ動画サイトでフォームをチェックしてください。

「子ども達に野球を楽しく・長く」続けてもらいたい!
野球普及・野球肘撲滅運動・指導者セミナー・保護者セミナー・投球障害専門治療家の育成活動・キャッチボールパークの設立を行う、地元藤沢のNPO
NPO法人 B・BASIS

子供の野球肘の症状を、DeNAベイスターズのチームドクターを務める横浜南共済病院の山崎先生が解説しています。
子どもの野球肘の症状ー早期発見・予防するために、ご両親や指導者がチェックできる7つのポイント

肘の外側型の野球肘である、離断性骨軟骨炎は発見しにくく、重症化すると回復に長期かかる障害です。十分気を付けてください。

アメリカ(MLB)ではスマートピッチというガイドラインを定め、年齢別で球数によるノースローの日数と投球可能数を決めて故障予防に役立てています。
MLBスマートピッチページ(英語サイト)

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷選手やプロ野球選手でも話題になっている、トミー・ジョン手術の動画(YouTube)。視聴ご注意(かなりショッキングな画像)。
Elbow Ulnar Collateral Ligament (Tommy John) Surgery -- Dr. Randy S. Schwartzberg

 子供の身体の発育時期

よく運動神経が良い・良くないという言葉を耳にします。子供からおよそ20歳までの身体発達を把握するには、スキャモンの発達曲線が分かりやすいです。 運動神経を左右する神経系は生後0歳から急激に発達し、およそ4歳で全体のおよそ8割、6歳では全体のおよそ9割と特徴的なことが分かります。 このように幼稚園から小学生低学年において複数のスポーツや遊びをすることが、運動神経を良くする効果的なことが分かります。
はこだて未来大学 幼児の発達心理学

小学4年生から6年生位の時期をゴールデンエイジと呼びます。この時期は動きを頭で理解してから、身体に伝えるのではなく見たまま感じたままのイメージに従って身体全体で技術を吸収できる特殊な時期です。この時期の前後を含んで選手の発育・発達に合わせたスポーツ指導が効果的です。
ワセダクラブ “Roo”のスポーツクリニック VOl.34
こどもまなびラボ 一生に一度のゴールデンエイジに運動能力を一気に伸ばす! 幼児期に重要な3つの外遊び。

 選手のコンディショニング

肘・肩の痛みを予防するストレッチやエクササイズを紹介。週2回実施すると1年間の故障発生が1/3に。横浜市スポーツ医科学センター、少年野球クリニックも開催。
Yokohama Baseball-9(YKB-9)
読売新聞 ヨミドクターによる関連記事、説明動画あり

 栄養は重要

食事や補食で5大栄養素をバランスよく摂取することが重要です。エネルギー源としての糖質(身体を動かすためのエネルギー)、脂質(効率の良いエネルギー)、たんぱく質(筋肉や骨を作る)、バランス作りのためのビタミン(体の調子を整える)、ミネラル(体が強くなるのを助ける)を片寄らずとりましょう。

甲子園出場監督たちの「食」の話題からのキーワード:
(1)小中学生時代からの「しっかりとした朝食」の習慣が重要
(2)小中学生チームで増えているタッパー飯は言語道断。味覚を麻痺させない薄味で
(3)プロテインより味噌汁
(4)午前中の食事(2つの弁当)
(5)自由な補食
(6)糖質の取り方
(7)消化器の休養
(8)甲子園優勝に向けた「おにぎり作戦」
(9)監督自身のコンディショニング(体調管理、選手は分かっている)

スポーツと栄養の第一人者で書籍も豊富。おいしい野球食、食べてみたいです。
立命館大学スポーツ健康科学部 海老久美子教授

大阪ガスの食育セミナーページ
「スポーツ現場からの食育報告 ~心と体をつくる朝ごはん~」海老 久美子氏

 実は軟式野球は事故が多い

日本スポーツ振興センターの学校安全webでは、学校での事故防止対策集を公開しています。 また学校事故事例検索データベースでは、様々なスポーツでの事故事例を検索できます。事故はゼロにはなりませんが、紛争はゼロにできます。失敗から学ばないのは怠慢です。
日本スポーツ振興センター 学校安全web
学校事故事例検索データベース

野球は屋外スポーツ。落雷対策、熱中症対策は必須です。 落雷および熱中症事故防止は、文部科学省から学校宛に通知が出ています。
文部科学省 落雷事故の防止について(依頼)
文部科学省 熱中症事故の防止について(依頼)

熱中症予防を目的として「暑さ指数(WBGT)」が提案され労働や運動環境の指針とされ、WBGTが28℃以上では激しい運動は中止とされています。 WBGT測定は各社から指標計が発売されています。
環境省 熱中症予防情報サイト
ヨミドクター スポーツDr.大関のケガを減らして笑顔を増やす 夏のスポーツで怖い熱中症 命を守るために知っておくべきこと

ボールやバットが口に当たり歯が折れることがあります。歯を保存液(トゥースキーパー、なければ冷たい牛乳。折れたところには触らない)に入れて歯医者に持って行ってください。 再生できる可能性大です。

学堂野球試合の現場から、ベンチには冬場でも濡れタオル(夏場は冷たいのが良)の準備を推奨します。デッドボールで涙、若干の打ち身などのときに活躍。 選手の気分転換にも使い勝手がよいです。

大きなケガにならないように小さなケガは必要です。小さなケガは心身の能力向上に効果があります。

 ハイレベルな練習を

元MLB選手やNPB選手が小学生や中学生に野球を教えています。ハイレベルな野球経験から学ぶものは多いと思います。

甲子園ピッチャー、北米・中米のマイナーリーグ、日本のBCリーグで活躍した、長坂秀樹氏が主宰
Perfect Pitch and Swing(藤沢駅前)

横浜市立南高校から東京読売巨人軍、近鉄バッファローズで内野手として活躍、野球指導の著書も執筆する大石滋昭氏がチーフコーチで指導
NPO法人 デポルターレクラブ

 選手が故障してしまったら

出前で肩・肘検診で故障の早期発見、投球フォームや身体のコンディショニング指導も。甲子園高校球児が院長。
ほんくげ接骨院

スポーツに特化。野球経験豊富なスタッフがケガを防ぐための運動指導、解剖学的な見地からの運動指導も。
カナメ整骨院

 ルール関係

野球という同じスポーツなのに学童野球(軟式野球)とプロ野球は細かい点でルールが違います。プロ野球選手を真似ると不利になりますので良く指導してください。
・投球動作の変更。2段モーション、セットポジションの静止など
・学童野球では変化球投球は禁止
・ランナーとコーチャーの接触、コーチスボックスから出られる状況
・指導者と選手は同じユニフォーム(コーチがパンタロンはダメ)
憧れのプロ野球選手を真似したら不利益というのがイマイチなのが現状ですが、選手を指導してほしいものです。

全ての野球人のバイブル ルールブック、アマゾンや大きな書店で購入できます。
2019 公認野球規則 日本プロフェッショナル野球組織、全日本野球協会 編集

軟式野球のルールを解説 競技者必携 2019。主に会員向けに都道府県支部より販売・配布。一部は全軟連サイトに、全文はネットにもありました。
全日本軟式野球連盟 連盟適用ルール
中野区 中野セネターズのサイト「競技者必携 目次 2019年版更新中」

 用具について

スパイクのひもがほどけ、試合が中断することがよくあります。チコちゃん(5さい)が言ってましたが、走ったときに遠心力でほどけやすいそうです。 ほどけにくい結び方、イアン・セキュア・ノットをぜひお試しください。
靴ひもの通し方やひもの形状でもフィット感が違うそうです。
靴ひもの正しい結び方 NHKライフ

グローブやミットを使い込んでくると締めひもが緩んできます。締めひもがだんだん長くなりますが、タッチしたときに相手の目に入る危険がありますので、5cm位で切ることをお勧めします。

バットのグリップテープ端がはがれてくると、キャッチャーや球審の邪魔になりますので試合前には点検してください。凹んでいるバットを使わないのは言うまでもありません。


2019年11月3日更新 子供の身体の発育時期を追記、リンクに矢印を追加

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